紹介  蒼穹のファフナー



<蒼穹のファフナーとは>

一言で言うならロボットアニメです…

「設定はエヴァ、絵はガンダムSeed」とイベントで言われたようなオタク層を狙っていること露骨なロボットアニメです…

その謳い文句の通り…
絵はガンダムSeedです、主人公は多方面から指摘されるとおりアスラン・ザラ似です…

設定や外敵生命ははエヴァに似てなくもないですが…

心の防壁やクロッシング・戦闘指揮システムや作られた子供達はファフナーオリジナルの色が強く
こちらのほうが好みです

個人的にはエヴァは感銘を与えてくれませんでしたし…






<中盤十話から見始めると…>

まず音楽と作品の雰囲気の調和がよし…

オープニング歌の部分で「ワルシャワ・フィルハーモニー・オーケストラ」という面白そうな名称が現れておりますがそれも納得のオーケストラ超の音楽






<誰がいつ死ぬかわかったもんじゃない…>

死んだ物を悼む灯篭流しや、敵生命体に意識を奪われて同化された仲間を守ろうとする子供達の葛藤。

戦場に立つ際の恐怖の克服など、普通はアニメで描かれそうにないことが多く描かれております。






<日常と非日常の混在>

竜宮島という、平和と戦争の混在した島で

誰かが死ぬたびに追い詰められていく人達…と奮い立つ者達…

子供を犠牲にしなくてはならない親や友人を戦場に送り出さねばならない迷いなど見ていてとても斬新でした。






<絶望の苗床から希望が芽吹く>

最終局面、全てが終わったと思えた時、「話し合いの余地があるのでは」という積み上げてきた希望が現実になる所では良かったです。

王道…悪く言えば無難な展開でしたが、予想の範囲を大きく逸脱するものだったので






<脚本家・監督が優秀なら、作品が優秀になり得ることを証明したアニメ>

実はこのアニメ、後半はアニメの監督が変更され…

前半部分の悪評はあらかじめ知っていましたがとりあえずレンタルして見て見ました。



結果…前半部分は酷い…あまりにもひどい出来でした。


設定が上手く使われていない
説明不足
どうでもいい描写を延々と30分かける
キャラクターの性格がいきなり反転する(さらに小説を読まないとわからなくしてある)

欠点を挙げればきりがない
手抜き・製作コストの削減・アニメは作っていれば売れるとの怠慢と自己満足の塊のようなアニメでした。


ほめられたものではない漫画家だろうと、サイトの管理人であろうと創作に携わる者は尊敬する私ですが

これはもはや創作ですらない、足を引っ張りあった末の汚濁だと確信させる悪い出来(音楽は除く)





<感銘をありがとう、沖方丁殿>


沖方丁という後半の脚本担当の書いた小説版は、破格の悪い出来だった1・2話と戦闘シーン・設定の説明を補完していました。

ニーベルングの指輪による(指部と大腿部への)神経接続・心の防壁・ジークフリードシステム
クロッシング・ワームスフィア現象・爬虫類の運動野や性格反転などの説明がなされてます。


そしてアニメ後半部分において前半部分にできた質の悪い話をうまくまとめるなど、アニメ前半の負債をほぼ帳消しにしてしまった点でも脚本家殿は評価できます。


これだけなら、ただの良作アニメで終わるだけですが…一年後にとてつもない事をやってくれました…



(蒼穹のファフナー right of left につづく)




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