このゲームに関しても、多くの先達の方々によって感想が書かれているので、
今更私ごときが書く事も少ないです
よって、誤解を恐れず後先も考えずに紹介を書く事にします。
<そもそもファンディスクというものは…>
ぶっちゃけ18禁ゲームにおいて、安直に利益を叩き出そうという試みです。
普通のゲームとは逸脱しているジャンルにおけるファンディスクなど
本編に感銘を受けた人しか買ってもらえないので内容が薄いのは仕方ない…
だから
「壁紙・本編のアフターストーリー・18禁シーンにオマケをある程度入れておけば良い」
との企業の手抜き姿勢がありありとうかがえるので正直辟易していました。
いかにも「後でファンディスクなので補完します〜。お楽しみに〜」
という感じの本編を出す企業の多い事多い事
(Fate/stay/night本編も同じような感じでしたが…Fateはあれ以上内容を加えられると多すぎて問題になるので大丈夫です)
<ボリュームが普通じゃねぇ>
さすがは私を信者にするほどの感銘を与えたType-Moon…
手抜き姿勢丸出しの他の企業のファンディスクにはありえないボリュームで文章も相変わらずの出来。
萌えと笑いを取ろうとするその(どうでもいい事にさえ)一生懸命な姿勢に感服いたしました。
<デッドエンドるのは伝統じゃんか…>
Type-Moonに触れた時にはいい意味で予想を裏切られたり緊迫したり先を考えさせられたりしましたが、
もはや主人公が突発的に死ぬ事にほとんど抵抗を感じない自分がおります…
<同人的偏りが見られる…>
多方面から指摘がありますが、日常においてコミックアンソロジーで行われるような出来事が乱発しているのはいただけません。
別にそのような日常自体が悪いというわけではなく、同じようなネタを何度も引っ張るのはどうかと思われます…
餌をまかれて飛びつけという気分にさせないでください…
しかし転んでもただではすまないのがType-Moon…、ネタに何枚も立ち絵やら画面効果を使っております。
更に登場人物全員が壊れており、笑える事笑える事…
<Type-Moonはいつもそう…>
特殊な世界設定なのに、新しい要素を追加し続けて飽きさせないのは奈須きのこ殿の特徴でありましょう。
今回の新要素。アンリマユとバゼットとカレン。
出番が少なかったり地味だったりと明らかに本編キャラクターと比べるとパワー不足なのにも関わらず
人気投票において全員が上位に組み込まれているのには圧巻。
<そして、ファンディスクなのに熱い!>
戦闘シーン、
全編通して最高の演出効果を使った緊迫する決戦をはじめ
オールスター勢ぞろいのブロードブリッジなど…本編におよばないものの本編と違った輝きを持たせております。
<Type−Moon信者としてはもっと上を行って欲しかったけど…>
イリヤの18禁シーンを入れなかったのは安直な企業では考えられない英断だったと私は考えます…
かつて歌月十夜でレンの18禁シーンを見たときctrlボタンを押しっぱなしでスキップしたのは今でも覚えておりますから…。
後日談にカレンを加えての学園祭イベントを追加してくれれば批評空間で90点以上をつけてもよかったのに…
総評、82点…期待以上の出来でType-Moonファンとしては満足できました。
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